どうも、薬剤師Kです。
薬剤師をやっていると、というか薬学生の頃から「抗血小板薬と抗凝固薬って似てるけど何がどう違うんだろう」って思うことありますよね。
恥ずかしながら薬剤師になってから5年間位はイマイチ分かってませんでした。
今も深く理解しているのかと言われると怪しいですが、少しお勉強したついでに考えてみたことを記録しておこうと思います。
ざっくりとした使い分け
まずはざっくりと次のように考えるとわかりやすいです。
抗血小板薬 → 異物や異変に血小板が集まって血栓になるのを防ぐ
抗凝固薬 → 流れがゆっくりな所で血が固まるのを防ぐ
このポイントさえ抑えちゃえばイメージしやすいと思うので、「抗血小板薬は異物や異変に」「抗凝固薬は流れがゆっくりな所に」は覚えておきましょう!
じゃあ異物や異変ってなに?
異物や異変というのは「血管内皮表面の異常のこと」です。
例えば、高血圧や脂質異常症などで発生する血管内皮のストレスによる血管内皮細胞の損傷や、損傷によるプラークが異変、ステントなどの医療機器が異物(と血小板が認識する)といった感じです。
血管内皮細胞の異変は、流れの速い動脈での障害で発生することが多いので抗血小板薬は動脈系に対して出番が多くなりがちです。
→抗血小板薬がいたら動脈硬化で心臓が脳やってる?と考える(私は)
私は抗血小板薬がいたら、動脈硬化で心臓か脳をやってる?と考えています。
狭心症や心筋梗塞の再発予防、ステント血栓症の予防、非心原性の脳梗塞予防、このあたりを考慮しながら処方監査しています。
流れがゆっくりな所ってどこ?
末梢静脈や左心耳という場所が有名です。
いわゆるエコノミー症候群のように下肢の動きが少ない状況では末梢静脈の流れはゆっくりになりフィブリン血栓のリスクが高まります。
左心耳とは左心房の端にあるスペースで心房細動が起きると左心耳の動きが悪くなって血栓が出来やすくなります。その血栓がなにかの拍子で飛んでいくと心原性脳塞栓症などの原因になります。

→抗凝固薬がいたら心房細動を疑う!
私は抗凝固薬がいたら真っ先に心房細動を疑います。とりあえず心臓になんかしらの異常を抱えているのでは?と処方監査しています。
病態把握の1パーツとして考えて
色々話しましたが、抗血小板薬と抗凝固薬だけでは病態を把握できないので、あくまでも全体を把握するための1つのパーツとして考えて処方監査に役立てましょう。

